多量の出血
人間の全血液量は,体重1kgあたり約80mlで,一時にその3分の1以上を失
うと生命に危険がおよびます。
傷からの大出血は直ちに止血しなければなりません。
(例:体重60kgの人の場合 60kg×80ml=4.8g×1/3=1.6g) |
止血の方法
手当 |
★手足であれば,その部分を高く挙げます。
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★直接圧迫止血
傷口に清瀬なガーゼやハンカチをあてて,手でしっかり押さえたり,包帯を少し強めに巻いて圧迫します。 |
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★間接圧迫止血
傷口より心臓に近い動脈(止血点)を,手や指で骨に圧迫して血液の流れを止めます。 |
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※間接圧迫とはホースを途中でおさえて水を止めるようなものです。 |
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★直接圧迫止血と間接圧迫止血の併用
直接圧迫止血だけでは止まらないときには,さらに間接圧迫止血を加えて行い
ます。 直接圧迫をすぐに行えない場合には,まず間接圧迫を行います。 |
止血帯の使用 |
手足の出血で,直接圧迫,間接圧迫,あるいは両者の併用でも出血がひどくて止まらない場合や,運搬するときに止血帯を用いなければ止血できない場合にかぎって用います。けっして安易に用いてはいけません。
止血帯はできるだけ幅5cm位のものを用い,傷口よリ3cmほど心臓に近い,健康な皮膚を残した位置でしめます。
ゆっくりしめて,止血できたらそれ以上きつくしめてはいけません。止血帯をかけた場合は,かけた時刻を記しておきます。 |
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