我が腕 抱きし胸の 哀しさよ 熱き血潮に たげりしものを |
喜びと 思えど虚し 陽炎の 描きし砂の 夢のしじまよ |
声限り 叫べと届かぬ 遥かなり 求めし灯り 夢幻か |
何願い 何を求めて さすらいの 荒野にいでし 我が身せつなや |
人の世の 流れあがらい 身を揉まれ 傷つき果てて すがる縁 |
夢に観る 君は遥かな 空の下 恋うる想いは 届きしものか |
鳥鳴きて 朝を告げしも 今宵又 独り寝床の 想いかなわじ |
狂おしく 想えど届かぬ この想い 何故に縺れる 運命 |
彷徨いし 独り小船の 浮世川 棹さす櫂も 波のまにまに |
遥かなる 時の彼方に 君去りて 夢観し姿 風に移ろい |
想えども せん無き人を 今もなお 苦しく求め 胸こがるる |
すれ違う 人波遥か 君みえし 想いの糸が 結びたる貴方 |
過ぎし日の 温もり求め 今日もまた さ迷い歩く 愛の放浪人 |
微笑みし 黒き笑顔に 零れたる ま白き笑みの 君はいずこに |
あの夏に 巡り合いせし 君なれど 秋の浜辺に 今年も独り |
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