乳幼児に起こりやすいトラブル

 乳幼児に多いトラブルには,誤飲や腹痛などがあります。

 誤飲

 子供が誤飲しやすいものは,子供の目の高さで見るとわかります。ハイハイやつたい歩きをするころの子供は,いちばん目につくところにあるものを口にすることが多く,例えばタバコ・蚊取りマット・線香・ホウ酸殺虫剤などがあります。少し知恵がつくと,医薬品や化粧品に移ってきます。

手当

意識がある場合は,すぐに大量の水を飲ませ,毒をうすめてくりかえし吐かせましょう。

注意 口のまわりがただれているときや,ガソリン,灯油,殺虫剤などを飲んだときは,無理に吐かせてはいけません。
無理に吐かせると,再びのどを通る時のどをやけただれさせたり,むせて肺に人ることになって危険なことがあります。
また,意識がない場合は絶対に吐かせてはいけません。

 

 腹痛

 「ポンボン イタイ」は腹痛とは限りません。おなかが痛いといっても,元気よく遊びまわり顔つきも変わりなく,食事もよく食べる時は,あわてずに,しばらく様子をみることが必要です。

手当

横向きか,ひざをまげさせ,安静にねかせます。

食べものや,飲みものは医師の指示で与えましょう。
毛布でくるんで全身を保温をしましょう。
医師の指示を受けずに痛いところを冷やしたり,温めたりしないようにしましょう。
下剤や浣腸,痛み止めは医師の指示を受けることが必要です。

 次のような症状の場合は,急いで病院へ行く必要があります。

急いで病院へ からだを縮めてはげしく泣くことをくり返したり,顔色も悪く吐くとき。
急に痛み出し顔色が悪くなったりぐったりして,元気がないとき。
はげしい下痢や嘔吐がひんばんにあるとき。

 嘔吐

 吐いてもきげんがよく食欲もあり,元気なら心配はありません。
 子供はいろいろな原因でよく吐きます。せきといっしょに吐いたりしますが,食欲もあり,きげんもよく,また吐いたものが食べたものなら心配はありません。

 食べすぎ,興奮したときなど吐きやすいものです。
手当

吐いたものが気管にはいらないよう,体を横向きに寝かせます。

口の中のものは指にガーゼを巻いてとり除きます。
うがいのできる子供には,吐いた後,うがいをさせます。
吐いたものは子供に見せないようにします。
吐いたものを観察(血液様,コーヒー様,黄色,量,回数など)し,医師にみせます。

 次のような症状の場合は,急いで病院へ行く必要があります。

急いで病院へ 吐く回数が多く,顔色が悪いとき。
元気がなくぐったりしているとき。
血液やコーヒーのかすのようなものを吐いたとき。
頭を打ったあと嘔吐をくり返したり頭痛を伴うときは体を横向きに寝かせ
 (安静),保温し,大至急,脳外科のある医療機関へ。

 

 下痢

 きげんがよく食欲があれば下痢でもそんなに心配はありません。

 子供は消化器官も未発達で下痢をしやすいものです。食べすぎや消化の悪いものを食べても,又,体質的にも下痢をします。便の状態や回数だけにとらわれず,こども全体の状態をよく見ることが大切です。
手当

原因がはっきりするまでは薬をのませないようにします。

水分補給を十分に行います。できるだけ湯ざまし,番茶を多く与えるようにします。
便の状態をよくみましょう。(どんな便か,色,まじっているもの,量,回数)

 次のような症状の場合は,急いで病院へ行く必要があります。

急いで病院へ 下痢が激しく回数も多くぐったりしているとき。
米のとぎ汁のような便や,血液や粘液,膿が混っているとき。
きげんが悪く,食欲がなく,発熱,嘔吐,腹痛を伴うとき。
※上記のようなときは脱水症を起こし,容態が重くなりがちです。

 脱水症の症状

くちびるがかさかさになり,舌は湿りけがなく,目はくぼみ,ぐったりする。尿量がへってくる。しだいに意識がぼんやりして,ひきつけることもあります。
  ※幼児では体重の75〜80%(成人では60%)は水分で,大切な働きをしています。下痢や嘔吐で水分が失われると,いろいろな器官や細胞の活動が純くなります。血液は,濃度が高まるため循環しにくくなり,脳,肝臓,腎臓の働きも悪くなり尿も減ります。 
手当

医師の診療をうけましょう。

水分を少量ずつ何回にも分けて与えます。
消化がよく栄養価の高い食事をとらせます。
長時間,暑い屋外などで遊ぶときには,帽子をかぶらせたり,
 水分補給を適宜して脱水にならないように予防します。

 

 けいれん(ひきつけ)

 まわりの人は,まず落ち着いてどんなけいれんなのか(手や足をガタガタふるわせたか,手足をつっぱるようなものか,目は白目をむいたか,など)をよく観る必要があります。

手当

衣服をゆるめて呼吸を楽にします。
 けいれんを起こしている間はできるだけ刺激を与えないようにしましょう。

吐くことがあるので,吐いたものが気管にはいらないように,顔は横向きにします。
熱が高いときは水枕をあててあげるとよいでしょう。
舌を噛まないように口に割箸などくわえさせる必要はありません。
数分以内でおさまれば,夜間の場合,静かに休ませ翌日診察を受けにつれていきましょう。

 次のような症状の場合は,急いで病院へ行く必要があります。

急いで病院へ 高熱が続いていて,急に吐きだしたり,意識がはっきりしなくなってけいれんを
 おこしたとき。
けいれんが10分以上続いたり,くり返して起こすとき。
































































































































































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