のどに異物がつまると,話しかけても返答ができないとか,のどをつかむようなしぐさをして,苦しい状態を示そうとします。
★意識がある(立っているか座っている)場合
傷病者の頭をできるだけ低くし,胸を一方の手で支え,他方の手で左右肩甲骨の間 を続けてたたきます。
傷病者を横向きにし,胸と上腹部を救助者の大腿部で支え,左右肩甲骨の間を 続けてたたきます。
傷病者を後ろから抱きかかえるような形で,上腹部の前で手を組み,上腹部及び 下部胸壁を瞬間的に強く引きしぼります。
※上腹部だけ圧迫するのではなく,胴全体を引きしぼるように圧迫すること。
側胸部下方に両手をおき,脊椎に向かって内下方に瞬間的に強く引きしぼります。 下向きの場合も,背部下方に両手をおき,同様に行うことができます。
基本的には成人の場合と同じ要領で行います。
★乳児の場合 救助者は,自分のなか指か人さし指を乳児の口の中に入れて舌を押さえ,前腕に またがらせ下向きにして頭を低くし,軽く握ったもう一方の手の柔らかい部分で, 左右肩甲骨の間をたたきます。