安静

 応急手当をするときはもちろん,運搬する場合にも傷病者の安静を確保する
 ことが大切です。体位,保温,環境の整備などを考える必要があります。

 体位

手当

原則として水平に寝かせます。

意識がある場合
 本人に聞いて最も楽な体位にします。顔色が青い時は足の方を,赤い時は上半身を少し高くします。
 しかし,頭,胸,腹をけがしている場合は,水平に寝かせます。
意識かない場合
 のどに舌が落ち込んだり,嘔吐物がつまらないように注意します。横向き体位で下あごを前に出し,気道を確保します。顔を下向きにし,嘔吐物が出やすいようにします。両手足を前に出し,体位を安定させます。
 下向き体位で気道を確保します。顔を下向きにします。片方の肘を曲げ,その手の甲の上に頬をあてます。

 

 保温

手当

傷病者を床などの上に寝かせたままにしておくと,体温が下がり,状態が悪化することがあります。傷病者の体温を保つため,できるだけ早い時期に,毛布などで全身を包むようにします。また下からの冷えを考えて,新聞紙を敷くだけでも効果があります。
 毛布で傷病者を保温するときは,傷病者に動揺を与えないように注意しながら,図のように行います。

 

 飲物

手当

原則として与えてはいけません。特にアルコール類は禁物です。

特に意識のない者,頭部,胸部,腹部にケガのある者には飲物を与えてはいけません。
しかし,日(熱)射病,やけど,ひどい下痢などの脱水症状の場合には,むしろ水分をとらせる必要がありますが,少しずつ与えます。




























































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