打撲(うちみ)

 頭や胸,腹を強く打つたときは,脳内出血や内臓出血の可能性もあり,急に容態が悪化する場合があるので,傷病者に特に変わった症状がなくても必ず医師の診療を受けるようにしましよう。

 ねんざも骨折を併発している場合があるので,念のため医師の診療を受けるようにしましょう。

打撲した部位(場所)別の判断と応急手当の方法を表にしました。
手足の小さなうちみ以外は念のため医療機関へ行くようにしましょう。

  打撲部位による判断と留意点
皮膚が青くなっている場合は,皮下出血です。骨折していることもあります。

@患部を冷湿布。
Aはれがひどく痛みのはげしい時は,早く医師へ。
目,鼻,口,耳などから一すじでも,出血があれば重症です。吐き気,意識障害も重大なことです。

@水平に寝かせる。
A軽いと思っても安静にして早く医師へ。
B呼吸が止まったらすぐ人工呼吸。

直後は元気でも,しばらくして急に倒れることがあります。軽いと思っても内臓損傷の場合もあるので,医師の診療を受けさせます。

@水平に寝かせる。
A飲み物,特にアルコール類は絶対に与えない。
B吐く場合は,体を横に向けて,窒息しないようにする。

 

 ねんざ

 ねんざは足首,手首,指,膝などの関節が外れかかってもとに戻ったものです。

手当

やたらにもんだり,さすったりしないこと。

患部を冷水か氷で冷やします。包帯や三角巾で固定し,安静にします。
 手は吊り,足は座布団や枕の上にのせて高くすると楽になります。

 

 つき指

 ボール遊びや球技中につき指をすることがよくあります。
つき指といっても単なる打撲のこともありますが,ねんざや脱きゅう,骨折などの場合もあります。
 『つき指は指を引っ張れば治る』というのは誤りです。
つき指でも無理に動かすのは禁物です。

手当

包帯や三角巾で固定し,安静にします。

患部を冷たい水で冷やします。
患部を高くすると楽になります。
変形したり指が動かないときには,医師の診療を受けましょう。

 

 脱きゅう

 脱きゅうは関節が外れることで,あご,肩,肘,指によく起こります。
すぐにきちんと直しておかないと,後で関節が動きにくくなるので気をつけましょう。

手当

自分でもとに戻さないこと。

包帯や三角巾で固定し,早めに医師の診療を受けましょう。

 

 ぎっくり腰

 ぎっくり腰は筋ちがいの一種で,筋肉を極度に使ったり,ひどく伸ばしたときに筋肉を構成している筋繊維や結合組織,腱などが傷ついて内出血を起こし動かなくなったものです。
何度も繰り返して起こすと,椎間板ヘルニアになりやすいので注意しましょう。

手当

できるだけ楽な姿勢で,体をエビのように丸めて横向きになるか,
 膝の下に丸めた毛布を入れて上向きに寝かせます。

筋ちがいを起こした患部が赤くなっていたら冷すこと。
医師の診療を受けましょう。

 

 アキレス腱断裂

 急に激しい運動をすると起こります。
中年以上の人の場合は,激しい運動でなくても切れてしまうことがあるので注意しましょう。

手当

絶対に立ったり歩いたりしないこと。
 腹ばいになり足の甲をできるだけ床面につけるようにして足先を伸ばします。

副子(副木)を使い,すねから足先まで固定します。
速やかに医師の診療を受けましょう。

 

 

































































































































































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